教育学演習2 エピソ−ドや新聞報道などからみえる教師・学校
担当者
砂田 信夫
■授業のテーマ
エピソ−ドや新聞報道などからみえる教師・学校
■授業の概要
「教職とは?」を今一度考える講義である。
教師をしていると,日々さまざまな喜怒哀楽がある。失敗も成功もある。それらの体験の中で教師として成長する。まず,興味深いエピソ−ドをいくつか紹介したい。教師の主な仕事である教科指導,生徒指導のエピソ−ドはもとより,家庭や地域との連携・協力,学校の組織と運営上のエピソ−ド…と、幅広く紹介する。教師として喜び,悩み,迷い,そして苦しむ葛藤場面が多く出てくる。自分がその場にいたら…,あるいは自分がその教師ならば…という視点でエピソ−ドに接し,追体験してほしい。その上で、感想や意見を聞きたい。
また,新聞報道などを活用して学校現場が抱えている今日的な教育課題(例えば,いじめ,不登校,児童虐待,教師の不祥事など)を取り上げ,グル−プ討議もしてみたい。
なお,時間が許せば,教師のいきざまを描いた評価の高い映像作品を,「教職とは?」を考える教材として活用したいと考えている。
■授業の目的・ねらい
国の将来は,青少年の教育にかかっている。また,その教育の成否は,教師の資質能力(教師力)にかかっている。「教育は人なり」といわれる所以である。
しかし,学校現場は,さまざまな困難な課題を抱えている。教師はそれを解決しなければならない。今,学校は,やる気のある,逃げない,そしてフットワ−クのよい「本物の教師」を求めている。これから教師を目指す受講生に,また,教職の道を歩んでいる受講生に,今一度「本物の教師とは?」を考えてもらいたい。これが授業の目的であり,ねらいである。
教師としての使命や教職の意義を今一度考え,ぜひ「理想の教師像」を描いてほしい。こんな教師になりたい,なってやる,と大きな希望と夢を持ち続けること…。これが到達目標である。
平常の授業においては,必要に応じてグル−プ討議をして発表してもらったり,指名して質問に応えてもらったりする。適切な発表・発言がなされているかどうか評価したい。また、リポ−ト試験においては,設題に対する理解度を評価する。成績評価の基準は,出席点30%,授業内課題(発表・発言,小論文)30%,リポ−ト40%である。
■受講にあたっての留意事項
自らの児童生徒期を振り返り,発表してもらう。教師に関する思い出深いエピソ−ドを事前に想起し,要点を絞って発表できるようにしておくこと。
また,新聞報道される興味深い教育関連記事を切り抜き,持参すること。